2020年12月2日から9日まで6日間の日程で、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、現地の産婦人科医および助産師の合計10名を対象とした研修を実施しました。
研修のテーマは産前検診エコーと訪問医療です。講師はパートナー機関である特定非営利活動法人 母と子の医療を世界に届ける会(IGPC)の小平医師と中川助産師にお願いいたしました。
産前検診エコーに関しては、過去の研修の経験を踏まえて実習中心のプログラムを提供し、基礎的な項目ながら参加者10名全員が最終日のテストに合格することができました。レキオ・パワー・テクノロジー社のスマホで使えるポータブルエコーを全員に配布して、毎日繰り返し実習できたことが習得を早めた要因と考えられます。
訪問医療に関しては、日本の取り組み事例として医療法人社団 悠翔会のご協力によって教材ビデオを開発し、研修で活用しました。日本の事例をコンゴ民主共和国でどのように活用できるかを議論した上で、実際に6家族に訪問医療を行いました。日本から持参したポータブル医療機器も活用することができ、研修参加者は訪問医療の可能性に手応えを得たようです。
SOIKは研修参加者およびパートナー機関とともに、今回の研修を通じて得たネットワーク、経験をアセットとして、現地の医療水準の向上に向けて活動を続けていきます。
本研修事業は、国立国際医療研究センター(NCGM)の令和2年度医療技術等国際展開推進事業として実施されました。
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